住宅向け製材品、流通価格一段高 東京地区
2017/11/29付日本経済新聞 朝刊
住宅の梁(はり)や柱に使う製材品の流通価格が一段と上昇した。指標の米松KD平角は東京地区の問屋卸価格が1立方メートル当たり5万8千~5万9千円と10月に比べて5%、年初比では9%高い。米国の旺盛な建築需要とカナダの山火事の余波で北米産丸太の対日価格が高騰。これを反映した国内製材大手の製品値上げが浸透した。
米松KD平角と競合する集成材の平角も1立方メートル当たり6万1千~6万2千円と10月比で3%上昇。米松KD平角の値上がりで上昇余地が生まれた。「大手賃貸アパート向けなどで陰りはさほどなく、堅調な荷動きが続いている」(大手商社)