SSDプロジェクトでは、SSD球磨杉•桧Jポスト＆ビームを活用したプレカット加工部材の提供を行っています。

　JAS認証材：球磨杉Jポスト＆ビームの前身SSD球磨杉・桧グレーディング材を使用したプレカット案件の関西への供給実績は約200棟弱(平成25年末時点)ですが、これまでは、案件毎に異なる仕様にて都度対応する個別注文方式を採用してきました。今後は、それらに加えて、JAS認証材活用の特徴を活かしたフレームシステムを構築し、自然素材住宅等への対応が可能な企画型商品として供給します。

 大東市のざきまいり公園コミニュティーセンターのプレカット事例：設計 菅家設計室

SSDナチュロジーフレームシステム仕様

• 構造計算(許容応力度計算)とJAS(機械等級区分製材)規格の品質保証材を駆使して、明確な根拠に基づく耐震等級２以上確保を必須とする。（構造計算サポート体制あり）
• スギ無垢下地板の水平構面強度の公的データを取得活用して、脱合板の耐震等級２以上確保を実現する。▷▷▷詳しく
• 通し柱と桁の接合部、引き抜き力の大きな箇所等、有意と思われる箇所にピン接合の金物工法を採用し、金物と在来軸組の併用工法とする。▷▷▷詳しく
• 桧材の間柱・筋交い・窓台まぐさを用意し、防腐防蟻処理を行わずとも、耐久等級４の確保を可能にする。

プレカット工場について

　この分野を担う球磨プレカット(株)は、林業隆盛地域にあって、加工する殆どの案件がオール国産無垢材という、いわば無垢材専門のプレカット工場です。また、この地域では昔ながらの入母屋の建物のプレカットが出来なければ事業になりません。そのため、登り梁加工はもちろんの事、現し工法や丸太及びタイコ等の曲がり梁加工が可能な設備を備えたうえ、恒常的に手加工を施す体制を整えています。それ故に最近では、九州各地の「お寺」の本堂や庫裏などの案件をプレカット加工する機会が増えています。

　SSDフレームシステムは、同社が有するところの、都市部近郊のプレカット工場には望む事が叶わない国産無垢材加工のノウハウを余すところなく活かして、自然素材由来のポテンシャルを引き出す建物：木の家の構造部分を担う所存です。それは決して情緒に流される事無く、明確な根拠とデータに基づき、明らかな安全と安心を提供するべきであると考えます。そのために、今後とも各種工法の開発や実証実験による公的データの採取を鋭意継続して行きます。