日経新聞　2018/10/11 22:00

全国知事会は11日、国産木材の活用推進を目指すプロジェクトチーム（PT）の初会合を開いた。2019年度予算の編成作業を前に、木材の需要創出に取り組む自治体や民間企業への支援を強化するよう、関係省庁に要請する方針を確認した。建築物の木造化の促進などを柱とするPTとしての提言を、19年6月ごろに取りまとめる。

42都道府県が参加するPTのリーダーには、東京都の小池百合子知事が就任した。小池知事は「林業の経済性の向上、森林の再生・治山、地球温暖化防止、全国の共存共栄につながる」と強調した。副リーダーとなった高知県の尾崎正直知事は「大消費地の東京が主導し需要拡大をはかっていただくと、中山間地域が潤う」と述べた。

大阪府内でブロック塀が倒壊し児童が死亡した6月の事故を受け、小池知事はブロック塀を木の塀に転換することによる需要創出を主張していた。都は都立高校などへ国産木材を使った塀の設置を進めている。

 

高知新聞　2018.10.12 08:31

全国知事会は国産木材活用プロジェクトチーム（PT）を立ち上げ、11日に都内で初会合を開いた。小池百合子都知事がリーダーを務め、尾﨑正直知事が副リーダーに就任。大消費地の東京都が先頭に立って国産材の需要喚起を目指す方針で、尾﨑知事らが期待を述べた。

プロジェクトチーム発足は、豪雨による山林崩壊などが相次ぐ中、森林整備につながる国産材の利用を促すのが狙い。新しい用途も研究する。小池知事が呼び掛け、42都道府県が加わった。…