日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(東京都新宿区、加盟組合員1021社)では、2010年1月~11年7月までに同事務局に耐震診断を申し込んだ人を対象に行ったアンケート(有効回答875人)について、回答者を「震災前:10年1月1日~11年3月10日までに診断申し込み」と「震災後:11年3月11日~7月31日に診断申し込み」のふたつに分け、東日本大震災前後で住まい手の意識の違いを分析した。
それによると、耐震診断を申し込んだ人の耐震工事実施率は震災前が約27%、震災後は約40%と1.5倍に増えていた。とはいえ、耐震診断の結果別にみると評点1.0未満(倒壊する可能性がある、倒壊する可能性が高い)の建物のうち耐震工事を実施した建物は31.54%と3割未満にとどまった。
耐震補強にかけられる予算について聞いたところ、「100万円以上」と答えた人は震災前で39.72%、震災後は46.06%と意識の高まりがみてとれた。
なお木耐協では、住まい手からの耐震診断・相談にこたえる「耐震診断受付強化キャンペーン」を実施。耐震診断の案内チラシを200万部配布するほか、1月16日~3月31日まで「耐震相談110番フリ-ダイヤル(0120-249-76)」を設置する。
2012.01.23 新建ハウジングWEB 掲載記事転載